クスリの勉強とDIニュース

調剤薬局に勤務する薬剤師・ふな3が、勉強した医薬品や疾患の知識、DI情報などをまとめていきます。

パキシルCRでゴーストピルは出るのか?

   

抗うつ薬・パキシルの徐放性製剤、パキシルCR(成分名:パロキセチン、グラクソ・スミスクライン)は、独特の2層式徐放性製剤となっています。

パキシルCR製剤構造

浸食性のバリア層には薬物は含まれておらず、薬物層の相対的表面積を減らし、有効成分の放出量をコントロールしています。

では、このバリア層が、便中に残渣(ゴースト・ピル)として出ることはあるのでしょうか?

添付文書・インタビューフォーム等にそうした記載はありません。
製造販売元であるグラクソ・スミスクラインに問い合わせたところ、次のような回答が得られました。

・浸食性バリア層は腸内でゲル状になるため、殆どの場合完全に溶解する。そのため、残渣が便中に出ることはない
・ただし、下痢をしている場合など、消化管滞留時間が短い場合には、溶解しきれずに錠剤が便中に表れる可能性がある

とのことでした。

パキシルCRでは、通常、ゴーストピルについては心配はいらないようですね。

 - DI情報, 中枢神経 , , ,

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